まとめ
コミュニティの本質とは”教育”である
ストーリー
プラトンとは古代ギリシアの哲学者です。
もともと、王の血を引く名門一族の出身で、政治家になろうとしていました。
しかし、ソクラテスに出会い、哲学者としての道を歩み始めます。
「生きる上で本当に必要なことはなにか」を哲学していく彼に惹かれて弟子になり、問答法や哲学者としての姿勢を学びます。
その道中に彼は「イデア」という概念を構築していきます。
イデアとは何か?
突然ですが、三角形とは存在するのでしょうか?
イデア論では現実世界において完璧な三角形は存在しないと言います。
ただ、あなたは「三角形」というものを認識できますね?
それは三角形をイメージできて、知っているからです(内角を全て足すと180度になるなど)
もしかしたら、私がイメージする三角形とあなたがイメージする三角形は違うかもしれない。
ただ、お互いに三角形という言葉を使ってもお互いに三角形というものを共有できます。
まとめると現実には存在しないけど、みんなが共通して知っているもの、真実
=「イデア」
そして、著書『国家』にて国家のあるべき姿を著しました。
ある人が「善い」ということは「善を知ること」であり、逆に悪とは「善を知らないこと」であるという主知主義を主張し、最高のイデアは「善のイデア」であり、存在と知識を超える最高原理であるとしました。
したがって、彼は、善のイデアを知った=善なる哲学者は最も物事を知り、知恵ある善き統治者たりうるとし、哲学者こそが王であると主張します。
そこで、彼は哲人王育成のために教育を行います。
哲人王の候補者たちは数学や体育、音楽などの習いたい基礎科目・予備学科を習い、その過程で克己心や清貧などの徳を身につけることを推奨し、その上で哲学を学びます。
まとめると善のイデアを知るものこそ王であり、善のイデアを知るためには教育が必要
つまり、”教育”は国家に必要不可欠で国家の存在する理由としています。
私はこれを現代に置き換えて考え、”国”という言葉を広く”コミュニティ”(学校、家族など)と捉えました。
人はなぜコミュニティを形成するのでしょうか?
それは人は1人では生きていけないからでしょう。
生まれてきた人の赤ちゃんは1人では何もできません。
だから、親が赤ちゃんを育てていくのです。
育てていくというのは教育ではありませんか?
そうすると、最小のコミュニティは家族だと思います。
その家族だけでは生きていけない時に人は新たなコミュニティに所属します。
そこで新たなことを学び生きていくのです。
つまり、コミュニティは人を育てる場所
教育こそコミュニティの本質である
感想
教育は国家の存在する理由になるというのは深いです…
逆に国家が国家として存在するためにも教育は必要だったのでしょうね…
ただ、国家から与えられる教育を受動的に受けるだけでは、よくないと思います。
プラトンより
無理に強いられた学習というものは、何ひとつ魂のなかに残りはしない。
主体的に学ぶことが大切。
コミュニティは主体的に学ぶ場を提供するということが大切ということです。
読んでいただきありがとうございます(^^)