今日はNVC(Non Violent Communication)
というものを体感してきました(2回目)
NVCというのはこの本に詳しくは書いてありますが、
- 作者: マーシャル・B・ローゼンバーグ,安納献,小川敏子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2018/02/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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コミュニケーションの一つの方法論です。
この考え方、めっちゃいい!
今日はそんなNVCのワークショップに参加して得られた気づきなどについて
まとめていこうと思います。
よろしくお願いします。
[:contents]
NVCとは?
NVCというのは非暴力コミュニケーションと訳されますが、
どういったコミュニケーションなのか。
冒頭で紹介した著書の中から引用しますと
「どのようにコミュニケーションをとれば、
つまりどのように話をしたり聞いたりすれば、
自分たちに本来備わっている力ーー人を思いやろうとする気持ち
を引き出せるのか、心の底から与えることができるのか、
自分自身とそして相手の理解しあえるのかさぐった。
そうしてある方法にたどり着いた。」
それがNVCというわけです。つまりは、
人の本来持つ思いやりを引き出すコミュニケーションのことだと。
ここで個人的に重要だと思うのが、
引用の赤文字です。
コミュニケーションというと相手を理解することに重きを置きがち
なイメージですが、NVCでは自分を理解することも非常に大事にしています。
次からは実際どういったコミュニケーションなのか見ていきたいと思います!
NVCで自己表現するための4つのステップ
NVCはコミュニケーションを行う際に段階があります。
この段階を踏むことで、自己理解と相手の理解を深め、
おたがいに共感し、コミュニケーションを行います。
ステップ1 観察
まずは、人が言ったことや表情などの事実をシンプルに述べます。
ステップ2 感情
観察の結果(相手の行動、言動の結果)、
自分に沸き起こった素直な感情を明確にしましょう。
ステップ3 ニーズ
感情から、自分が求めていたことは何かを知りましょう。つまりは、目的です!
どんなニーズが満たされた(満たされなかった)
からその感情が湧き上がったのか。
ここまではいわば、心の中のステップです。
マインドフルネスに近いイメージですね。
自分の中に湧き上がる感情をうまくキャッチすることに慣れましょう!
1度思考を止めることです。
哲学では止揚(エポケー)などとも言われます。
そして、この事実、感情、ニーズを自覚したうえで、
ようやく相手とのコミュニケーションに入ります。
ステップ4 要求
いままでの3つのステップを相手に伝えた上ででも良いですし、
相手にしてもらいたいことを具体的に伝えましょう。
それは自分のニーズを満たすものです。
NVCで相手を理解するには
相手の立場になって考えます。
それは、相手の立場で先ほどの4つのステップを実行することです。
1事実を確認、観察し、
2相手の感情を想像します。
3相手のニーズがどんなニーズなのか探りましょう。
4自分に何を要求しているのかを聞いたり想像しましょう。
ここで大前提として必要なのが、共感です。
共感して傾聴することで、これらのステップはスムーズに流れます。
あいての感情を理解するためには必須とも言えますね。
NVCのワークショップで感じたこと
今日実際にNVCのワークショップに参加してきたわけなんですが、
多くの気づきがありました。
そして決心したいことも。
気づきとしては、
まず自分への共感みたいな部分が日常で非常に欠けていたこと。
特に自分の犯した失敗などに関して許すことがなかなかできていなかったです。
失敗したっていいよ。人間だもの。
それくらいの声かけを自分に対して出来ていなくて、
それが1つ、自己否定の大きな要因だった気がします。
後は、決めつけはよくないこと。
NVCでは、相手のことを一人の人間として大切に扱います。
決して一般化したり、レッテル張りして、
「この人はこーいうタイプだ!」
というような決めつけはしません。
あくまでも、どんな感情、ニーズ、要求を持っているのかに対して
真摯に耳を傾けるのです。
たとえ同じ人であっても、日によっても環境によっても、
感じ方やニーズは違うのですから。
もうひとつ、僕は差別していたということに気づきました。
僕は今までひどい差別主義者だった。
僕は、今まで自分に対しての接し方と、
人に対しての接し方に大きな開きが、
つまりは差別があったのです。
相手に対しては割と寛容で、否定することはなかったし、
物心ついてから人と言い争ったりすることもほとんどなかった僕。
人に嫌われることに酷い恐怖心を感じていたからだとは思いますが、
人とぶつからないようにしていました。
しかし、自分に対してはそうじゃなかった。
人のミスは許せても自分がした失敗に対してはずっと
許せなかったし、同じ批判ばかり繰り返していました。
自分は、劣っていて、ミスばかりして、すぐに嫌われる。
自分の弱さを見せると見捨てられる、いじめられる。
そんな気持ち、恐怖心や自己否定を抱き、自分という一人の人間を
差別の対象として蔑んでいました。
僕は今日からそんな差別主義者を辞めようと思います。
人と接するように自分に対しても接してあげよう。
そんな風に思えました。
弱さではなく、強みとして、
自分の過去や失敗を笑って語れるように。